業者に依頼する前の間取りの考え方

・間取りの考え方
家は家族全員が快適な暮らしをするための場所であるべきなので、住宅の性能・機能だけではなくて、ライフスタイルや好みに至るまで検討すべきポイントは多くあります。
それらの全てを安易に建築家や工務店に丸投げする訳には行かないので、実際に住宅建設計画に入る前に家族全員で考えておきたいことについて知っておく必要があるのです。

では、具体的にどのようなことを考えておく必要があるのかというと、既に敷地を取得している場合なら、その敷地のどの程度を家の床面積にできるかイメージしておくことがあります。
また家相の考え方として玄関と水周りのどちらを優先するかを決めておくことや、家族の動線やゾーニングを検討した間取り案を持っておくことも必要です。
それから家のイメージを言葉で表現することは難しいので、好みの建物やインテリアに出会った時には、写真を撮って建てたい家のイメージ伝達に利用できる準備も必要になります。

・妥協すべきところと妥協してはいけないところ
住宅を建てる時には、妥協するべきところと妥協してはいけないところがあります。妥協すべきところは装飾的な部分で、建物の性能に直接関わらない部分です。逆に妥協してはいけないところは、建物の性能的な部分です。
耐震性、耐久性、断熱性などの建物の経年劣化や安全性に関わる部分については、お金がかかっても妥協してはいけません。

通勤動線や衛生動線、お客様がいらしたときの来客動線など、優先順位に沿って、便利で快適な暮らしができる間取りを検討してきましょう。
間取りのイメージや生活動線を考えるのが難しい場合は、モデルハウスの見学がおすすめ。
実際に建築されたお家を見て「自分たちの家だったら?」と考えてみると、答えが見つかるかもしれません。

ただ間取りは家づくりの基本になることで、その間取りの考え方には専門知識が必要になりますが、専門家への相談前にできることもあるので取り組むことも必要です。